自身の金の髪を弄んでいた褐色の腕をそのまま景麒の左手は滑るようにつたって、 彼の方の左の手の甲をその白い左手に包むとゆっくりと引き寄せて 触れる直前まで唇を寄せた。 それから、一瞬止めて呟く。 −Your Majesty. そうしてから、ようやくその柔らかさに触れるのだ。