2005/1/7  0:10

13 転章  麦の花

先週呟いていた浩瀚jrが王宮へ来た時の景麒のSS、急遽割り込み登場。
ネタ晴らし的な部分も多いので全部終わってからの番外の方がいいかと思いましたが、そもそもストーリーとしての結論はすでに出ているので、前回の作品の後日談として。

映画でも小説でも子供と動物はどんなスターも喰ってしまいます。まして可愛い浩瀚jrと雀胡なんで、極力控えめに。

ああまた一編分連載が延びてしまった・・・。

小説掲示板にも新作を落書きしてしまったし。
あれはこの作品で景麒と予王を書いていた影響ありあり。景麒って最初のころ書けなくて(というより書くことがないに近い、色がないというか)でもいくつかの作品を経て今ではごく自然に景麒が出てくるの。思いっきり自由にいろんな面を引き出せるというとっても面白いキャラクターなんです。(なんて言ってはいけない、彼は本来は原作の主役級スターなんですから)でもさすがに景陽は書けない。

というわけで、来週はもう絶対何がなんでも麦州城へゴー。

2005/1/1  0:50

12 & 新年ご挨拶  麦の花

あけましておめでとうございます。

一年って本当に長いとつくづく思いました。
だって、二次創作を読み始めたのは昨年になってから。しかも学校の作文くらいしか書いたことのない私が、なんとssのサイトで新年のご挨拶しているんですから。こんなこと昨年のお正月には、誰かに予言されたら笑ってぶん殴って(?)いたでしょう。あんまり変な冗談言わないでねって。

もし偶然これをお読みの方がいらしたら、ぜひあちらの小説掲示板にトライして見て下さいね。
こんな私でも楽しめましたので。

ここしばらくネットカフェに篭もらざるを得ない事が続いて。気分転換にオンラインゲームをしてみたのですが、SS書くのに較べたらリネージュもリネIIもつまんない。キーで好きにお話しも人物も動かせるのに、うちのナイトもエルフも落とし物を拾うか、スキルを教えてくれる人を捜してうろうろするだけなんですもん。(ええ、下手なんです。)いい加減に画面も見ずに動かしていたらいつの間にか海におちて溺れている・・・

さて、「麦の花」ぎりぎり年内に予王の章を終われました。

浩瀚の元にヒロインを送り込んだのが景麒、つまり浩瀚jr誕生の裏に景麒がいたという設定、ちょっと気に入っているのです。
陽子がjrを引き取った時、当然景麒が大反対したと思うのです。でもこういう設定があると、ちょっと違うんですよね。その時の顛末のSSがあるのですが、言葉少なく、でも景麒がなかなかかっこいいんです。景麒が陽子と浩瀚を驚かせる筋なんて普通は滅多に思いつけないですが。

残念ながら(?)、このお話しでは景麒が直接出てくるのはここまでです。
いよいよ来週から、浩瀚が出てきますが、うーん、どんな風に読んで頂けるか(というより読んでくれる人がいるかどうか)心配。

雪のお正月ですが、どうぞこのサイトを今暫くよろしくお願い致します。

2004/12/20  21:07

11  麦の花

朝大急ぎでアップだけして出勤。一週間も早いですが三日ってすぐですね。

読んで頂くのにこんな事を書くのは申し訳ないのですが、以下のような理由で、これは面白いという編ではありません。話の流れを追っただけ。

実はこの一編に書かれていた時期が、元々の第二章のメインでした。
靖共と沙参の二人のお話で、当然靖共はおもいっきり悪い奴で、ヒロインを心身ともに破滅させます。そしてヒロインは、もっと清純派で真面目な感じ。

が、そういうお定まりなパターンと陰湿さがいやで、放り出していたのですが、王と臣というテーマを書きたくなったという事もあって、舒覚をメインに変えました。
というわけで、このあたりの話は、ばっさりと削ってあらすじっぽい一編にしてしまいました。
またそのため時間的に予王の時代の中期がかなり圧縮されたことになってしまいました。

まあ、おかげで当初ほど暗い物語にはならなくてすみそうなのですが、削って残念だったのは唯一、国が荒れ始め機織りに没頭する舒覚の元へ沙参が忍んで最後に会いに行く場面で、例の里木の帯はこの時に織られて渡されることになっていました。

この第二章はなぜ沙参が麦州に現れ、和州の乱を手伝ったかというもっともな理由を書くのが目的の章ですの、ヒロインが暗い眼をして浩瀚の前に現れたのは、こんな経験のためということです。

2004/12/17  0:29

10  麦の花

このお話は浩瀚jr.の外伝だったのですが、やっとこさ本来の目的である子づくり(?)第一歩です。
浩瀚jr.を書いた時はもちろん予王がその誕生に絡むとは思っていませんでした。

独身の王には子供は出来ないという事に対しては、あのアニメオリキャラ同級生その一が、陽子の分までたくさん子供生むわとか言い残して(あれが感動のフィナーレ用セリフなんでしょうか)蓬莱に去りましたが。
これはそれよりはマシだと思うのですが。(え、どっこいどっこい・・・かな?)

で、最後に出てきた、名無し男、はいっ、今週アップした月長石の名無し男のバリエーションのひとつです。実はこの作品での柴望の出番を多少横取りしています。

さあ、帯も出てきたし、こんにちは赤ちゃん♪(--;)目指してパパ(@o@)のところまであと一息です。
(これ以上読んでくれる人を減らす発言は慎まなくては)

予告
年内は金曜日がクリスマスや大晦日なので「麦の花」は月曜or火曜に更新します。

そして来週金曜日には別のSSをひとつアップ致します。イブなので一応クリスマスにこじつけてありますが、たぶんイメージされるものとは違うかと。

年が明けたら、やっと浩瀚が出てきます。もうちょっと待っててね、xxさま。

2004/12/12  21:58

>
月長石  その他の作品

冗談半分で12月12日をサイトオープンなんて言いましたが、特に何もなくて。
たぶん誰も気にしていないはずだし、何も持ち帰りたがる方はいらっしゃらないだろから構わないのですが。
一応何か出すものないかなと思ったのですが、みんなどこか手を入れる必要がありそうで。

というわけで、全然めでたくもないのですが、放出予定だったものをとりあえずひとつアップ。

一番初期の頃に書いたものです。小説掲示板が始まったばかりのころで、同時に宝玉の企画も予定と出ていたので、それらしきものを書いてみたものです。
でも、宝玉とはいえない石だし、ひたすら暗くて、お蔵入りしていました。

月渓を初めて扱った作品でしたが、一作目でいきなり死なせてしまった・・・。
ただ、今読み返しても、彼についての見方って変わっていないなと。王にはやっぱりしなかったし。

ところで、この最後に出てくる名無し男。実は書いてみた時、およっ、これは・・・浩瀚。
どっ、どうしよう、浩陽ワールドに生きている私が(当時は、清く正しい浩陽派でした)、浩祥???
たしかに桓堆でない事は確か。それもお蔵入りした理由のひとつでした。決して人目に曝してはいけない、と。

幸か不幸かその後の浩瀚像がどんどん歪んできたので、今ではこれを読んでも浩瀚とは思いません。

でも、この名無しの男、実は私の密かなお気に入りキャラで、その後あちこちでオイシイ役をしてもらっています。(すでに公開したものには出ていなかったかも) そしてとりわけ「麦の花」では影で活躍。

うーん、それにしても暗いなあ。

これをアップしたので、今週の月曜更新はありません。

2004/12/10  0:13

9  麦の花

手持ちのファイルをアップするだけだからと思ったのですが、他のページを繋げたりしていたので月曜日はアップできませんでした。そのためもあって今日は少し長いファイルになりました。

それからこの週末12日が正式オープンなんて書いていますが、何も特に予定はしておりません。今年は十二国記の十二年目だとかで、その12月12日なら面白いなと思っただけですので。十二番倉庫なんて住所もつけているし。

おまけに小説BBSに出せないほど忙しいといいつつ、毎回暇そうにうだうだと書いてしまって。言い訳付きで書く習慣だったのと、抱えている間に十二国の設定についていろいろ考えた結果なので、ちょっと言い訳書かないと心配で。

で、今日の言い訳。
単なる女主人公ならともかく、浩瀚の妻になるらしい人にこんなキャラってどうなのよと思われるかと思うのですが。
浩瀚の妻って普通はだれでも、堅い賢夫人タイプをイメージされるようです。若いかわいい女の子っていうのもありましたが。
まあ、最初は私もごくごく普通の聡明で身持ちの堅い清らかーな女性をイメージしていました。

でも浩瀚がジミーな脇役ならともかく、あの”麦州侯”、しかも将来陽子のお相手候補かもしれないとなれば、そんな男の元の相手が貞淑で浩瀚の影で生きるだけの良妻賢母だろうか。だいたい相手って変えても結局似たようなタイプになるのですから(ジョニー・ディップを見よ、え?)。

一応陽子としっかり違いはつけながら、同じように(私のイメージですが)ひとりでも生きて行こうとする強さと、でも突っ張っているのではなく、誰かにいて欲しいという柔らかい女の部分も持っている人という事にしました。

時期的にこれは不倫する浩瀚という話が盛り上がっているのを横で読みながら書いていたために、設定がやや極端になったかとは思いますが。
また常世では、公的にも結婚生活にも男女差はあまりないようで、むしろ科挙などのある中国風に国官と一般庶民の生活こそ差があると思えたのです。

予王については、こういうのもありかなと言うことで。
陽子と祥瓊あたりでもこういう形があったかもしれません、祥瓊が陽子の代わりにというのはたまに読みますので。

こういうヒロインにしたから、純情無垢で月渓一筋の(?)妖魔ちゃんを平行して書いていたわけです。

ああ、また長くなった。
もうすぐ、だんまりでSSだけアップにしますので。

2004/12/3  11:53

8   麦の花

というわけで、やっとこの拾い物の女官の正体がわかったということです。
どんな官名にするかは考えたんですが、同期の浩瀚が州侯になっているとなれば、やはりそれなりにということで。しかも牧伯というのはランクとしては一番高位の官位のひとつなので、最低限このあたりにはなっていてもらわないとあとが困る。

それより困ったのが、悪役靖共の官位。このときはまだ冢宰ではないかと思うのです、地官長か秋官長らしく、ヒロインの官位もその絡みもあって、何度も変更しました。

結局靖共の役職はうやむやなままで、とりあえず書き進んで参ります。
最初の筋では、靖共とヒロインのからみがメインだったのですが、その後予王が話の中心になったので、靖共については最後に辻褄合わせちゃえということで。

それにしても、不死の仙の国官の中で出世するってとんでもないことだと思うのです。新人は入るが先がつかえっぱなし。
浩瀚はmy設定ではかなり特殊なケースで前王から州侯に任じられたことにしてあるのですが、このヒロインは正統的なエリート官僚コースとしています。

で、舒覚ですがなよなよした悲劇の女王ではなく、やたら普通です。私が書くとみんな、ヘンな設定の普通の人になってしまう。

my設定の舒覚は、ずばり「いとはん」です。大阪の商家の長女。

育ちはいいし、贅沢も知っているし、おっとりしているのですが、意外と現実的で合理的で、家や家族に対する責任感は身に染みついています。
このタイプは組み合わせる麒麟としては、延麒ならあのつっこみを憤慨しながら受けてたてるし、供麒の「なにがあてもついて行きます眼」で見られると、おだてに弱いのでのってがんばる。自信喪失気味の泰麒なら、おねえちゃんに任せなさいと一生懸命になる。
ただ、王として未熟であることに責任を人一倍感じるので、そこへ負のオーラを漂わせている麒麟がいると落ち込みやすいのではと思います。(誰だそんな麒麟は・・・)

少なくとも最初から、毎日泣いて失道する女性ではなかったと思います。


というわけで、この二人の女性のその後は・・・またつづく

2004/11/29  23:19

7  麦の花

まず、感想を下さった方に熱いキッスと共に(いらない・・・?)感謝を。
やはり、賑やかな掲示板から急にひっそりした隠居所に移ると、ただでさえお笑いになってくれないお話なので、ちょっと寂しかったので本当にうれしかったです。
また、後ほどメールでお礼を。

舒覚も陽子もたぶん結局似たようなスタートなのではないでしょうか。
常世には新人王様研修マニュアルってないんだろうか。玄武には小屋まで付いているそうなので、マクドナルドみたいなマニュアルでもつけておけばいいのに。
ちなみに、玄武の宿泊施設のベッドのサイズについてお尋ねの貴女、たしかに寝室二つはスペースに無理かもしれませんが、麒麟はその外で王を得た喜びに眠れないで一晩過ごすのだろうとお答え致します。コホン。

で、続きはまた金曜日に〜


2004/11/26  10:31

6 第二章  麦の花

いよいよ待ちに待った(お願い誰か待ってて)舒覚とヒロインのお話スタートです。

王宮を王宮らしく書きたかったのですが、ごくごくふつーの日本の庶民感覚しか持たない私にはちょっとやそっとでは。
日本の庶民で高校生だった陽子、しかもなまじ国の貧しさを知って配慮しているだけに、陽子時代の王宮はかなり質素な状態になっていたと思います。

でも予王の時代までは、官も王もそんなことはお構いなしだったと思います。国が滅びかけていても雲海の上は人も建物も最後までキラキラピカピカ。舒覚もお嬢様という原作の設定ですし、王というのは別格という常世の常識に育っているので一旦王宮へ行けば豪華は当たり前と思っていたと思います。

またモラル的にも、源氏物語やベルサイユ、なんでもいいけど王宮といったものは古今東西ああいったものかなと。家族大事とか道徳的な王様とかは意外とぽしゃっているように思うのですが。英雄色を好むも真なりかな。
だから父親の厳しかった平均的女学生としても堅かった陽子の基準だと、赤子朝は、うーん、もし浩→陽なら、浩瀚苦労するだろうな。尚→陽なら、今の倭国はつまらんのーと思っているかも。以外と景→陽は、この点だけは慎み深いと満足度が高いかな?

というような考えはあっても、遠甫風に言えば、2LDKだか3LDK的な感覚しかなく、慎み深い私ですので(コホン)、なかなか王宮は書けませんが、陽子時代とは違うと言うことを書けたらなあと思ったのですが。王宮の景観など書けば書くほどみみっちくなりまして、一旦ボツに。シクシク、すみません。

陽子が受け入れる王宮にしてみれば16才の日本の女子高生というのは理解不能、迷惑千万な完全な異分子であるのに対して、もともとの王宮というのがどんなものだったのかという想像をしてみたそのひとつです。

で、慎み深い私の書いたヒロインは、”あの”中国風の着衣でございます。書いた時は、それを知らなかったのですが。知った今では、「脱がない脱がせない」のたまでも、脱がなくても出来る事があると知って・・・・ええ、満足(爆)。

昨夜のチャングム、見るのは二回目ですがやっぱり面白かったです。中国、韓国というのは科挙の試験地獄が当たり前の歴史があるので、お料理でもお針子でもあれだけなのかと。
その中から採用された官や女官の能力やプライドはすごいはずなので、ド素人の新米の王や女王というのは歓迎されないとなれば、難しい立場でしょうね。
楽俊、後期試験、がんばってね。


warehouse keeper TAMA
the warehouse12